シホテアリニ自然保護区

天国のような郷

シホテアリニ国立生物圏自然保護区。そこでは、アムールトラが森を治め、山の湖岸でヒグマとツキノワグマがブルーベリーを食べ、海岸の岩でアザラシが眠り、森の中で牙のついたシャコウジカがキエリテンを逃れて姿を隠しています。

ウラジオストク市とハバロフスク市から等しく650キロ離れたところに位置するシホテアリニ自然保護区は日本海に接し、沿海地方で最も広い、40万ヘクタール以上を占める天国の園のような空間です。人間の賑わいを知らぬこの原生自然を初めて発見したのは極東地域の探検家ヴラジーミル・アルセーニエフです。このアルセーニエフは、自ら数年間処女タイガを探検し、後に有名になった小説「デルス・ウザーラ」を書きました。

自然保護区の歴史

この自然保護区の歴史は、80年前、まだ「自然保護」というコンセプトもなく、タイガが狩猟の資源として見られていた頃に始まりました。研究者コンスタンチン・アブラーモフの努力のおかげで、ウラジオストクから離れた北の地域に自然保護区ができ、自然保護のコンセプトに関心を持った学者が集まり、極東地域で一番大きい猫であるアムールトラの頭数モニタリングと管理を始めました。現在、シホテアリニ自然保護区はアムールトラ13~20頭が棲息しており、その研究に積極的に取り組んでいる、最も歴史の長い研究センターとして有名です。

2006年に、シホテアリニ自然保護区はUNESCO世界遺産リストに登録されました。世界遺産として認められた主な理由は、冷帯から亜熱帯にかけての様々な気候区分の動物と植物に溢れた、この地の驚くべき生物多様性です。例えば、シホテアリニ自然保護区の象徴、ツツジの一種であるRhododendron faurieiは非常に珍しい植物です。熱帯から来たこの植物は、たった2か所、ジギトフカ川の源流で、松の木に囲まれて生育しています。花が咲く時季は6月末~7月初めで、その頃には大勢のロシア人観光客と外国人観光客がこの独特な花を見に訪れます。

エコ道

自然保護区の幹部は、沿海地方の旅行会社と協力して、エコツアーを計画・準備しています。最も人気のある観光ツアー先は「ブラゴダートノエ里」というところです。ブラゴダートノエ里は、昔は人が住んでいましたが、だんだん放置されるようになり、森に飲み込まれた場所です。エコ道は、「北の岬」、「ブラゴダートノエ湖」、「南の岬」の、3つのルートがあります。

昨年アムールトラセンターが沿海地方のエコ道整備プログラムを開始しました。最初のプロジェクトとして、5キロの「北の岬」ルートを整備しました。このプロジェクトのポイントの1つは、道の整備をするのは沿海地方の大学生たちであるという点です。「トラ」と名付けられたこの大学生のチームは、現在、「ブラゴダートノエ湖」ルートの整備にも取り組んでいます。

ブラゴダートノエ里

ブラゴダートノエ里を訪問する理由はたっぷりあります。ここは、シラカバ、ネズミサシ等ツンドラらしい植物に溢れたカムチャツカのような北の岩の海岸の風景と、南アジアの巨大な樹木とを同時に見られる場所です。森の奥まった所にある静かな沼地には、アヤメが咲きます。

岬からはウドーブナヤ浦の素晴らしい景色が見え、海岸の岩の下は沿海地方の北部で一番大きなアザラシ集団繁殖地となっています。ゴマフアザラシは、陽気でのんびりした性格で、好奇心も強いので、人間を眺めるのが好きです。

白黒のシラカバの木々の合間に鹿の背中がチラッと見えたり、湖岸の砂にトラの足跡をみつけたりします。たまに、森から誰かに監視されているように感じることもあります。ブラゴダートノエ湖というのは、動物が水を飲みに来る場所なのです。小道から向こう側の湖岸を見ると、ヘラジカとシカが草を食べているところや、時には熊も見かけたりします。翼幅2メートルの翼を広げて、オジロワシが空を飛んでいます。

ブラゴダートノエ里を訪れるのに最高の時季は、動物、鳥、植物で活気あふれる夏です。ここの天気は変わりやすく、雨が降って気温が11°Cまで下がったかと思うと、2日後には熱帯のように45°Cまで上がってしまうということもあります。観光シーズンは例年7月1日から始まります。週末に石の海水浴場に来て、日光浴をしたり、非常にきれいに澄んだ冷たい海で海水浴したりするなど、楽しくすごせます。

交通情報と宿泊施設

観光客はキャンプ場か山小屋に泊まれます。どちらの場合でも、自然の中で数日間すごし、夜にはタイガの素晴らしい星空を眺め、ロシア式スチームサウナを楽しめます。

もっと快適な宿泊施設をお望みの方は隣のテルネイ村またはプラストゥン村のホテル(下宿のような施設が一般的)に泊まることができます。ブラゴダートノエ里の入り口はちょうどこの2つの村の間にあり、両方の村からはウラジオストク市とハバロフスク市への航空便と長距離バスがあります。例えば、テルネイ村の場合、連邦自動車道で長距離バス(11~12時間)または自動車、そして、今年できた航空便http://flyaurora.ruでウラジオストクまで行けます。飛行機の場合は2時間以内で行けます。

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