大物と小物

島々

「島」は、ロシアの他の沿岸地域の人々からうらやましがられるもののひとつです。島というのは、意外に珍しく、価値のあるものなのです。例えば、ハバロフスク地方もマガダン州も沿岸地域ですが、近くに島は全くありません。一方、沿海地方の南部には、まるで熱帯のように島が多いのです。そのうえ、すべての島は大陸からあまり離れていません。

一番北にあるペトロフ島は砂嘴で大陸とほぼ結ばれているので、干潮の時には海の中を、半身水につかりながらも、歩いて渡れます。沿海地方の南部の島々はすべて海底でつながっている山々の連なりなのです。島々はそれぞれ特色を持っています。アムール湾にある島でウラジオストクに一番近いのは、2つの「コヴリーシカ」(小さなパン)という島です。あまりに小さいので何もありませんが、周りで魚釣りができます。ウラジオストク市とナホトカ市との間の、大陸から比較的離れているところにアスコーリド島があります。そこでは、200年前に金の採掘が行われていました。プチャーチン島はもう少し沿岸に近く、ハスの湖があり、東部にはきれいな入り江があります。昔は、ウラジオストク市の商人スタールツェフの別荘もここにあり、その敷地内には大きな庭園とニホンジカの飼育場もありました。スタールツェフはプチャーチン島で石炭の鉱床を探していましたがみつからず、その代わりに粘土の鉱床を発見し、レンガ生産工場と、さらには磁器生産工場まで設立しました。

ペトロフ島独特の名所はイチイの森です。ウラジオストク市から最も近くにある大きな島々はルースキー島、ポポフ島、レイネケ島とリコルド島です。ルースキー島は、以前は海軍基地があり立入禁止の区域もありましたが、現在は橋もできて、一般の人々も自由に入れるようになりました。ここには、島をほぼ二分する大きなノヴィーク浦があり、南の海岸にはもう使われていない軍事倉庫、兵器庫、軍事施設が残っています。戦艦ポルタヴァ号の弾径305ミリ大砲が設置されたユニークなヴォロシーロフスキー堡塁が特に有名です。この堡塁はいくつかの施設からなっていて、地下へも数階もあり、時が経つのも忘れて興味深く一日を過ごせる場所です。夜になると、本物の大砲を実際に打つこともできます。メインの大砲の砲身には小さな大砲がついていて、観光客が空砲を発射できるようになっています。

ルースキー島にある他の堡塁は、山中に掘って作られた地下の廊下とトンネルのネットワークからなり、家族で見学しても楽しめます。ポポフ島は開発が比較的進んでおり、研究施設と海洋自然保護区があります。ポグラニーチナヤ浦の砂浜の海水浴場は沿海地方の最高の海水浴場の一つです。レイネケ島は4時間で回れる大きさで、入り江は全て、それぞれ独特の景色と雰囲気をもっています。例えば、シュトゥーキノ浦の方は灰色の砂と砂利、島の反対側の入り江は波で磨かれた赤い岩の海岸です。岬の先端には、太平洋海軍が昔、的として使っていた船が立っています。

リコルド島の西海岸は、「海の畑」、つまり、優秀なホタテ養殖場になっています。島の東部は海水浴場に最適な、長い砂浜からなる入り江です。クルィコフ島とパフトゥソフ島、ゼルトゥヒン島はウラジオストク周辺の最後の島です。そして、スラビャンカ町とポシエット町の周辺にも島々があり、それぞれ、奇岩や、鳥とアザラシの集団繁殖地等、数えきれないほど多くの素晴らしい出会いのある場所です。

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