IKRA concept store: made in Vladivostok

ウラジオストクへブランド・ショッピングに

  • テキスト: リャチェンコ・オレーシャ

ウラジオストク出身のデザイナーは珍しいが、決して数少なくはない存在です。ウラル地方以西の同僚との主な違いは、創造する過程や、素材の選択、色使いへの、アジアの大きな影響でしょう。アジアにおける繊維産業大国である日本、中国、インドなどとの地理的近接のおかげで、ウラジオストク出身のデザイナーは隣国の工芸品、民族衣装の装飾や縫製・技術、特徴を良く知っています。また、沿海地方のファッション感覚の特徴として合理性や実用性を挙げられるでしょう。ここではファッション雑誌による押し付けの流行イメージより、品質よく作られ、体にぴったり合う服が好まれます。そして、あなたの予想通り、ほとんどの地元のデザイナー達は、縞をテーマにしてファンタジーを膨らませることに夢中になっています。

デザイナーへの道は、ウラジオストク国立経済サービス大学デザイン技術学科で受けられる専門教育から始まります。ファッション産業でプロとして名を上げたいデザイナーの卵は、次のステップとして、裁縫技能を磨いたり、国際基準品質の理解や認識を高めるために、若手デザイナー協会「チェルダク・フォーエヴァー」で研修を受けます。長年Zoya Lipatnikova氏によって率いられたこのスタジオは、数多くのクリエイターを地元のファッション界に送り出しました。Masha Lamzina, Svetlana Gruzdova, Alexander Varlakov, Svetlana Yermolenko, Galina Zenkova, Irina Polenichko, Anna Shaninaなどの「チェルダク」卒業生は国内外のコンテストに参加したり、ピエール・カルダンやジョン・ガリアーノのアトリエで研修したり、地元のVIPのためにオートクチュールを作成したりしています。

最近まで、現地のファッション産業はまったくまとまりがありませんでした。始まって数年経っているウラジオストク・ファッション・ウイーク「Pacific Style Week」でも、地元のデザイナー達を一つの看板の下に統合することができませんでした。このような状況のなか、ロシア製の服とアクセサリー専門店「IKRA」が、ウラジオストクで初めてのコンセプト・ストアとして誕生しました。エレーナ・シュルィーコヴァ店長によりますと、輸入品に代わって自国の製品を育成するという“時代”の要望にこたえて開設され、一方で、デザイナーが自作品を売ることが出来る小売店の不足という、長年の問題の解決策となりました。「IKRA」では各デザイナーはある金額を支払うと、店内の空間と機能をどう使うか自分で決めて使うことができます。自分で店員となり商品を売ったり、店頭でファッション・ショーを行ったり、オーダーメイドの顧客となりそうな客を店舗に案内したりできる、イノベーション・ビジネス・モデルが導入されています。さらに、商品価格には小売マージンが加算されないため、客にとってなおさら魅力的なオファーとなります。

「IKRA」の潜在顧客は、素材や高度なトリミングなど品質にこだわる「スマート消費者」のカテゴリーに当てはまります。これらの客はファスト・ファッションに飽きているが、高級ブランドのブランド・マージンは余分に払いたくないのです。エレーナ店長はこのような消費者のニーズを考慮した上で、沿海地方や全ロシアから、約30のファッションやアクセサリーの上級・中級ブランドを選んで、この一箇所に集めました。ここでは最もファッション性が高いものを取り上げてみます。

モーレ ("More")

Svetlana Gruzdova, Nikolai Afonchenko, Denis Makarovの3人の共同制作は、落ち着いたグレー色、ブルー色、ベージュ色の日常着を中心に展開しています。着心地がよく、滑らかで、サラッとした感覚のものです。最初の印象は素朴で単純という感じですが、注意深くみるとこのブランドの特別な「コード」を形作るディテールがたくさん発見出来ます。素材としてニット、ビスコース、綿などを使います。「モーレ」は、ウラジオストク国際映画祭「パシフィック・メリディアン」の従業員の制服やゲストのためのギフトを製造することでよく知られています。ブランドのプロモーションビデオも常に心を込めて製作されています。

価格帯:2万円程

Alexandеr Varlakov

この名前を是非とも覚えておいて下さい。もしデザイナーが現時点で株の発行を開始するとすれば、恐らく最高のAAAの格付けになるでしょう。本人は今20歳で、裁縫を始めたのは6歳からです。ウラジオストク国立経済サービス大学生で、「チェルダク」で研修を受けています。人体構成やフィギュアの理解に優れています。彼の作品はイメージ、品質、体裁や裁縫の複雑さで、ジャン‐ポール・ゴルチェやヴィヴィアン・ウエストウッドと比較出来るほどハイ・レベルです。代表的なアイテムはコルセットやペンシル・スカートです。特徴は「超女らしい」の一言です。

価格帯:3-4万円

EVEROOM (Eva Moor)

エバ・モール氏は人生設計上は建築士の職に就くはずが、運命は彼女に別の道を用意しました。EVEROOM製作の作品構成に洗練された建築的な線が見かけられるのは、驚くに値しません。あふれるばかりのロマンチック性、シルク、皮、ジャカード、シフォンなどの高級素材使い、アジアのモチーフ、ニュー・ルックの影響、特徴的なディテールのクラシックな裁断方法が、ブランドのDNAに組み込まれています。ブランドの商品ラインナップにはカクテルドレスやイブニング・ドレス、ロマンチックなスカート、エレガントなジャケットやコートがあります。

価格帯:2万5千円

Masha Lamzina

たぶん、ウラジオストクのデザイナーのなかで最も独創的で、成功したデザイナーです。キルト風のパッドの入った生地、白抜き型染め技術を使った動物や植物の柄のモチーフプリントなどを使います。数多くのコンテストでの入賞、ジョン・ガリアーノのアトリエでの研修など華々しい経歴を持っています。ブランドの特徴は「大人っぽく」、穏やかで落ち着いた色が使われています。それは、もしかしたらデザイナーのヨガへの関心の結果かもしれません。

価格帯:4万円

「IKRA」店舗の立地は非常に良好で、ウラジオの中心地、スヴェトランスカヤ通りにあります。ショッピングの傍ら旧市街の散策、「ベルサイユ」ホテル、ブリンナー邸宅やミリオンカ街など、ウラジオの建築名所を背景にしたフォトセッションはいかがですか。

Svetlanskaya Str., 5
+7 (914) 656-99-60
11:00-20:00

ウラジオストクへようこそ

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