ウラジオストク住民の心の中では、グム百貨店の建物は、海岸通りと右ハンドル車の間の、名誉ある地位を占めています。この建物は「ポルト・フランコ(自由港)」の国際的で海洋的な商人の心のシンボルで、ウラジオストクとほぼ同い年です。ここには1884年に大規模な「クンスト&アルべルス」商会が開業し、マッチ、塩、お茶、砂糖、武器やウオッカを販売していました。ソビエト時代にはグム百貨店が街の一番重要な商店であり、その中庭には倉庫が置かれ、番犬が住んでいました。
それから130年経ち、その区域はきれいに改装され、建物は地元のファンが商業スペースとして使用するのに供されました。現時点ではそのうち80%が賃貸され、新しい街の空間として開幕式が2016年5月に行われました。「中庭」創設者のコンセプトでは、これらのテナント住民は、ウラジオストク・スピリットを保ちながら、自分の周りの環境を改善する希望を持っている情熱的な市民、としています。
ここには例えば、バー・クラブ「コントラバンダ」がありますが、開店直後に地元バンドのライブ会場となったり、最も非営利的なプロジェクトでさえ、そのステージに出演したりしました。コンサートは金曜日や土曜日に行われ、木曜日にはジャム・セッションが開催されます。ユースホステル「布団、水兵とアホウドリ」は近々、旅行者に一番人気のある宿になるでしょう。
ヘアサロン「ドブロー」(善良)の受付職員は英語と中国語が出来ますので、地元男性の顎ひげだけではなく、外国人の来客にも対応出来ます。女性のネイルケアも受け付けています。
グルメ部門は3軒によって代表されています。まず第一に、市民に既に人気のあるアメリカ・ダイナー風の「Shonkel」です。そこの料理人は独特のアイデアでファスト・フードを基にしたミックス料理を作ったり、農場からの直送品からバーガーを調理したりしています。
その隣のドアはエクレア店「フスプィシカ」です。そのエクレアは非常に売れ足が早いです。近くには「コフェイン」コーヒー店のチェーン店があります。そこには地元の一流コーヒー店のバリスタが集まっていることがあります。それがまた良い兆候といえます。
「中庭」にはその他にお土産物屋、地元デザイナーのセレクト・ショップ、もう1軒の喫茶店とベーカリーショップの開店が予定されています。屋外スペースでは現代的な展示空間が展開されています。開幕式が行われてからは、青空市場やワークショップが定期的に行われています。「グム百貨店の古い中庭」はごく自然に市内の地図に入り込んできて、凱旋門や皇太子海岸通りと同じように、ずっとそこにあったような気がします。
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