沿海地方水族館は、広告を必要としないぐらいロシアでよく知られています。その建設にまつわる話と、最初の観客となった3か国の首 脳により、全国で有名になりました。
ロシア大統領ヴラジーミル・プーチンは、バチスカーフ「ミール1」の模型の前で立ち止まって、バイカル湖では同じようなバチスカーフに乗って2500メートルの深さへ潜ったという話をしました。韓国の朴槿恵大統領は、4億5000万年前から地球で存在しているカブトガニを見て「信じられない!」と興奮気味に言いました。そして、日本の総理大臣安倍晋三は、笑いながらプラスチックのモササウルスの口に手を入れました。
安倍総理大臣を真似して、モササウルスの口に手を入れようとする客が増え、口や目を開けたりうなったりしていたモササウルスは、1か月後には動かなくなってしまいました。沿海地方水族館にペンギンを贈呈すると約束した日本の総理大臣なら許されますが、観客には、展示物を触らない、とっても気に入ったとしても蘭などの「熱帯雨林」ホールの植物を取らない、水槽から魚を取らない、そして、カメラのフラッシュを使わないようにお願いいたします。カメラのフラッシュは、特にタコが嫌うので、タコを観覧できるのは1時間毎に15分のみとなっています。
逆に、人間を大好きなのはイルカたちですが、現在、観客がイルカを見れるのは、11時と15時のトレーニングの時間のみです。ミーシャという名前のセイウチは懸垂をしたり、腕立て伏せをしたりします。マイルカは同時に水から飛び出し、ひれを使ってプールから上がります。 シロイルカは、指導者を背中に乗せて、巨大なサーフボードのようにプールを回ります。拍手が大好きなのです…もちろん魚も。
それぞれの展示ホールに名物スターがいます。ブーシンカとトゥーチカという名前のバイカルアザラシや、キタオットセイ、日本から送られてきた車の部品のコンテナで発見され、水族館に連れてこられた小さなアマガエルや、長さ4メートルまで成長するダウリア・チョウザメ(カルーガ)とか、お客さんの上を泳いでいるエイなど。
そして、ぜひご覧になっていただきたい2つの展示がありますが、残念ながら多くの観客がそれを見逃して通り過ごしてしまいます。一つは、人間のせいで絶滅してしまった動物の名が書かれている記念碑です。もう一つは、10億年にわたって地球がどのように変わってきたかを示している、ライトアップされた巨大な地球儀です。その地球儀で、ユーラシア、ロシア、日本列島、アメリカなどを探してみてください。人間が住むような場所は全くないのです。海ばかりです…無限に広がる大海原。
市内バスの15番、63番、74番、76番、77番に乗り、ルースキー島にある終点の「水族館」で降車し、水族館の検札口で入場券を見せて中に入ります。
検札口を通過後、会場までは無料のシャトルバスが15分ごとに運行、または徒歩10分。
入場券は水族館でのみ購入できます。 価格は700〜800ルーブル(平日), 900〜1000ルーブル(土日祝日)です。 7歳未満の子供(IDの提示時)の入場は無料です。
営業時間:10:00〜20:00、最終入館は18時15分まで。
月曜休み。水曜日は組織されたグループと学童の訪問の日です。
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