ウラジオストク市は、ロシアで自動車が最も多い都市なので、ここにプリムリング自動車サーキットができたのは当然のことだとも言えるでしょう。車のエンジンのうなり声やハイスピード、レースの興奮が好きな方は、ぜひプリムリングを訪れてみてください。市内から車で30分ぐらいのところです。プリムリングのカートサーキットは、ロシアだけではなく、アジア全体で最もいいサーキットの一つだと言われています。現在、沿海地方大会が開催中です。
F1元パイロットの中野 信治氏:「プリムリングのサーキットの質や構成は非常に面白く、様々な角度のカーブ、また上下もあります。日本にはこのような施設があるかどうかという覚えはないです。プリムリングは現在世界レベルの大会を受け入れるキャパシティを持っています」.
プリムリングでは、ロシアドリフトシリーズの大会も行われます。そして、2014年9月に、初めてロシアvs日本のドリフト大会「D1 Primring Grand Prix」が開催されました。プリムリングは、FIM(国際モトクロス連盟)の条件に適合したロシア東部で最高のモトクロスのサーキットにもなっています。モトクロスの大会には、毎回極東全地域から選手が150人以上集まります。
プリムリングの創立者のビタリー・ベルケエンコ氏は次のように語っています。「沿海地方は、選手も観客も、自動車・オートバイ競技に対する関心が極めて高い地域です。しかし、最近まではそのためのインフラが全くできていませんでした。それでも、自動車・オートバイ競技は目覚ましく発展してきました。例えば、沿海地方では、毎年、様々な自動車・オートバイの競技・レースが100回以上行われています。これは、ロシアで最も多い数です。沿海地方は、自動車の地域、自動車競技が好きな人の地域なので、我々、選手、アマチュア、ビジネスマン、役所等、みんなでこの『プリムリング』という大規模なプロジェクトを成功させたいのです」。
プリムリングは、家族全員で遊べるところとして、多くの人に好まれています。子供のために、「リンゴ・パーク」という遊び場が用意されています。4輪自転車とバギーのレンタル、カートのレンタルとサーキット、そして、ペイントボール場があります。様々な飲食店、店、ゲストハウスもあり、スチームサウナまであるのです。カートに乗れるのは身長が150センチ以上の方です。料金は10分で700ルーブルです。
走行マラソンが世界最大都市の不可欠の一部となってきています。この世界のトレンドがロシアにも積極的に導入されています。ウラジオストクは、モスクワ、サンクトペテルブルグとオムスク並みに、大衆走行大会の開催に主導的な役割を果たしています。