ウラジオストクには韓国料理の店が多くて、どこが一番おいしいのか、いつも議論になるので、我々は二つの極端な例を挙げることにしました。一つは、北朝鮮国営企業である「ピョンヤン」で、もう一つはおしゃれで本格的な韓国の雰囲気に溢れた「Shilla」です。
「ピョンヤン」に入ると、派手な造花と蔓、天井からぶら下がったサルのぬいぐるみ等、プラスティックのジャングルに入ったような感じがします。ウェートレスも鮮やかな朝鮮民族衣装を着た美人で、本当の北朝鮮の国民です。黒いスーツを着て、バッジを付けた厳しそうな男性は、ウェートレスをじっとみつめています。
韓国人は、仲間同士で食事できる個室を好むので、メインの会場の他に、6名以上が入れる個室もいくつか用意されています。店内はちょっと狭くて、ちょっと暑く、なんとなく列車の寝台車のような空間になっていますが、雰囲気は楽しいです。ここは、北朝鮮人と韓国人が実際に接触できるウラジオストク唯一の場所だと言われています。メニューは幅が広いです。初めて朝鮮料理を味わってみようという場合、前菜の盛り合わせ、ビビンバと焼き肉セットがおすすめです。焼き肉は、テーブルで自分で調理します。
飲み物は、米から造られるマッコリがお勧めです。ソジュはメニューにはありませんが、スタッフに頼めば、出してもらえます。ソジュを飲みながらウェートレスたちが夜に歌ってくれるカラオケを聞くお客たちは国籍を問わずに盛り上がります。
Verkhneportovaya ulitsa, 68v, 電話: +7 (423) 273-92-01, 営業時間: 12:00–00:00, サイト: cafe-pyongyang.ru
「Shilla」は韓国料理店の高級バージョンです。平均予算は1人当たり2000~2500ルーブルなので、だれでも入れるというような店ではありません。ここの常連客は、在ウラジオストク韓国総領事と韓国の外交団等裕福な人で、人数が比較的限られています。
インテリアはすっきりしたデザインで、灰色の壁はちょっと冷たい感じもします。韓国料理店らしいものは、6人が座れる大きなテーブル、鉄板の上にある排気フードと、窓をカバーする木造の雨戸しかありません。この単純なデザインは、店のステータスを強調していますが、店内は快適で、くつろげる空間になっています。
料理にもきっと満足するでしょう。例えば、ビビンバを頼むと、ビビンバだけではなくて、5つの漬物とスープのセットが出るので、この一品だけでお腹がいっぱいになります。 韓国では、高級の店に行くと、食後は果物または飲み物がサービスとして出されます。Shillaの場合は、朝鮮ニンジン、シナモンと松の実でできた甘いドリンクが出ます。デザートのメニューにはありませんが、甘いものを食べたくなったらアイスクリームもあります。
Partizansky prospekt, 12a, 電話: +7 (423) 242-22-20, 営業時間: 12:00–00:00