狩猟

  • 写真: アレクサンダー・ヒトロフ
  • テキスト: ワシリー・アヴチェンコ

ロシア語の「オホータ」には狩猟と強い意欲という二つの意味があります。「猟師」という言葉は以前「志願兵」、また「有志」という意味も持っていました。このニュアンスを総括すると、狩猟業が食料を確保するという元々の目的を失った今でも、人間が狩りに対して持つ強い願望を反映していると言えるでしょう。

沿海地方ではポジャールスキー地区、クラスノアルメイスキー地区、テルネイスキー地区の3地区のみが狩猟可能区域のステータスを持っています。毛皮獣狩猟は現地住民にとって生活を支える方法の一つでもあります。常に漁業や狩猟で生きている少数民族のためには、狩猟優遇条件が設けられています。極東の有名な旅行家で作家のウラジーミル・アルセーニエフは、このような少数民族の代表、ナナイ人の猟師デルス・ウザラを小説に描き、日本の映画監督黒澤明がそれに基づいて映画を撮影しました。沿海地方ではスポーツとしての狩猟も人気があります。大きい獲物はイノシシ、ムース、アカシカ、熊などです。小さい獲物はウサギ、きつね、アナグマ、鳥類などです。

狩猟可能な区域は限られています。沿海地方にはレッドデータブックに載っている絶滅危惧種の動物が多いため、それらが生息する地域は自然保護区域、国立公園、禁猟区や特別保護自然区域となりました。違法な狩猟は刑事責任や罰金の危険を伴います。ロシア連邦天然資源・環境省セルゲイ・ドンスコイ大臣によりますと、「警備を更に強化しないといけない。密猟の対策には軍が動員されるケースもあります。極東では特に、このことについて人々の注意を引いたり、新対策や財源を必要としています」。

狩猟業を試してみたい旅行者はその目的に合わせて整備された狩猟場に申し出をしなかればならないのです。狩猟場を観察したり、写真を撮ったり、バーニャに入ったり、肉料理を満喫したり出来る狩猟入門の専用ツアーが策定されています。本格的な狩猟には狩猟会員証、銃砲所持許可、狩猟免許が必要になってきます。現在、外国人にとってロシア滞在中に銃器の借り上げは法律上で禁止されていますが最近国際狩猟観光の発展を促す環境の整備が向上されるよう動きが見えます。

鉄砲で撃つ狩猟に対して違和感を持っている方、あるいは必要な書類を持っていない方は第二の狩猟である魚釣り、また第三の狩猟のキノコ狩りや海に潜って海産物狩りを試すことが出来ます。もう一つの方法として、フォトハンティングもそれらに劣らず面白く、より人道的とも言えます。これには許可が不要で、カメラや興味さえあれば誰でも出来ます。

貴方の旅を手配する旅行会社や通訳ガイドに、下記の機構や団体で詳細を確認してもらうようにお勧めします。

ウラジオストク狩猟愛好家クラブ
サイト: www.vklo.ru
電話: +7 (964) 43-43-826
沿海地方猟師漁師協会
電話:+7 (423) 236–24–73

ウラジオストクへようこそ

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