ウラジオストクの日本料理店は、宅配をしている店と会社が特に多いですが、その中で人気のある店はレストランチェーン「Tokyo」と寿司バー「ヤポーンスキー・ゴロドヴォイ」です。
「Tokyo」のチェーン店は市内のどこにでもあり、それぞれの店は独特なデザインと雰囲気をもっています。料理だけではなく、珍しいインテリアもお客さんが惹かれるポイントになっています。
ガイダマックにあるTokyoは、個室に分けられた伝統的な日本式のデザインを採り入れています。
ペールヴァヤ・レチカ地区のTokyoのインテリアは、海の魚が入っているアクアリウムを中心にした伝統的なエレメントとハイテクの組み合わせです。
ダリザヴォードのTokyo店は華やかな庭園やアクアリウムが設置されている自然のスペースに組み込んだ現代日本のクラシックとなっています。ここには調和の雰囲気が漂っています。
フィールソヴァ通りのTokyo Homeはマンガをテーマにした鮮やかでカラフルな原宿スタイルのデザインです。
Tokyo Kawaiiは、リボンやぬいぐるみで溢れ、パステルカラーで彩られた、かわいいロリータファッションをテーマにした店で、若い女の子の自撮りに最適なところです。
チェーン全店及び配達サービスのメニューが同一され、寿司と刺身の他にも、日本料理と人気のタイ料理のスープ類、メイン、サラダ、そして、次々と新しい味が登場する巻き寿司のバージョンがあります。シェフのデザートもたっぷりと豊富です。
寿司バー「ヤポーンスキー・ゴロドヴォイ」は、ウラジオストク市で最も歴史の長い日本料理店で、本格的な日本料理を好む客をターゲットにしています。その長い歴史においては、利益をほとんど出せなかった時期もありましたが、開店以来一度も品質を落とさずにやってきました。ウラジオストクの郊外にあり、グルメたちがわざわざここまでやってきます。
店内はあまり広くなく、真ん中にカウンターがあり、料理人が働いています。カウンターには年配の日本人の姿が見られますが、この方が秋田県出身のシェフ、佐藤さんです。ご本人によると、秋田県は日本で魚や水や米が一番おいしい地域だそうです。佐藤さんはこのレストランができてからずっとシェフをやっています。お客は誰でもカウンターの席に腰を掛けて、料理の作り方を見て、佐藤さんの料理のおいしさの秘訣について聞くこともできます。
佐藤さんは、レストランの料理と飲み物の品質を管理し、醤油とかば焼きのソースを自ら作っています。佐藤さんの話によると、料理はシンプルであればあるほどいいですが、食材の自然の味を生かした、昔ながらの調理法と盛り付けがポイントだそうです。
ウラジオストクに長期滞在している日本人が「ヤポーンスキー・ゴロドヴォイ」を好んでいるということは、店のレベルの証と言えます。
高級な木材、ビロードと金属のインテリアデザイン、1974年から伝えられてきた料理のレシピ等、ソ連時代のエリートの贅沢な生活を体験できる歴史・料理の文化遺産の店です。エゾライチョウの料理までありますよ!