ロックンロールで溢れて、完全にロシアではなく、かといってアジアでもなく、友好的で、海からエネルギーを得ている独立精神がある街・・・ これはV-ROX2015のヘッドライナーのミュージシャンが見たウラジオストクのイメージです。

V-ROX 2015のヘッドライナーがウラジオストクを語る

テキスト:タチアナ・ザレチネヴァ ; 写真: エレナ・アノソヴァ、
ドミトリー・ソロカ、マリア・ピサレヴァ
V-ROX国際音楽祭の開催日に「Discover Vladivostok」編集部は参加したミュージシャンに、ウラジオストクについて話を伺いました。様々な国から来た創造的な人々が、ロック・フェスティバルを通しウラジオストクをどのように受止めているかについて、色々調べました。

各人に次の質問をしてみました。

  • ウラジオストクについて、来る前にはどんなイメージを持っていました?
  • ウラジオストク滞在中にはステージ以外に何を見ましたか?見た場所のなかで何が気に入りましたか?または何があまり気に入りませんでしたか?
  • ウラジオストクはどちらかと言えばよりアジア風、もしくはよりヨーロッパの雰囲気がしますか?
  • 街やその住民のエネルギーはどのように感じられましたか?
  • 「私にとってのウラジオストクは」という表現に続けてコメントして下さい。

ある印象は一致したものになり、ある印象はまったく違い、あるコメントは我々にとって新しい発見となりました。取材前に相手には、客としての礼儀や遠慮はここには必要なく、本音で答えてもらえるようにお願いしておきました。その結果を発表致します。
Hanni El Khatib (米国)
写真: エレナ・アノソヴァ
「この都市はロックで溢れています。ここで感じれるのはロック・ミュージックが本当に文化の一部であり、このようなオアシスは世界でも指で数えられるほどです。」「私が始めてロシアを訪れた時にモスクワとサンクト・ペテルブルグに行きましたが、それらの都市のロシア的精神を強く感じました。ウラジオストクではなぜかロシアにいるようには感じられません。もしかしたら、その地理的位置によるもの、またフェスティバルのせいかもしれないですが、 ウラジオストクを定義するとすれば、国際都市と定義できるでしょう。」

「ウラジオストクの風景はまさにサンフランシスコに似ています。そっくりな景観が不思議なほどたくさんあり、街のある部分を特定の角度から撮影すれば、アラミダ、オークランドなどサンフランシスコの湾岸と全く区別できないでしょう」。

「私にとってのウラジオストクは、愛情のこもった居心地の良い町です。」
Echotape (イギリス)
写真: ドミトリー・ソロカ、Blue Gorilla Pictures
「言語のバリアはあまり感じませんでした。いつも誰か英語が話せる人がいました。また、多くの人は英語、中国語、韓国語など数ヶ国語が出来ます。」

「来る前にはウラジオストクをこんなふうにイメージしていました‐漁業、「ムーミー・トローリ」、縞模様のシャツ、艦船などです。頭の中であるイメージを描いていても、実際はやはり違っています。例えば、地元の人々がタクシーの運転手も含め、ここまでオープンで友好的だとは想像もつかなかったです。」

「ウラジオストクには感じの良い音楽スポットが沢山あります。街全体が音楽で溢れています。」

「何を改善出来るでしょうかね…。主要な道路を少し離れると、状態がひどい道にぶつかります。また運転スタイルが乱暴で、運転手たちは運転しながら電話をかけたり、チャットでメッセージを送ったりしています。観光客のためのナビゲーションシステムはある時はクエストとなり、ただの食料品店を見つけるのが大変だったりします。」

「文化の融合が感じられます。ロンドンとは比べられないですが、ある程度感じられます。この街は精神的には、アジアよりやはりヨーロッパに近いように感じます。街のエネルギーをモスクワと比べると、ここの住民のほうがリラックスしていて、全体の雰囲気が穏やかで心地よいです。完全なリラックスというのはウラジオストクの特徴ですね。」

「ウラジオストクはサンフランシスコに似ていて、橋は巨大で凄いですね!ライトアップされた橋、海岸の無数の灯火など、展望台から見る夜景には魅了されます。とても綺麗です。」

「ウラジオストクでは初めて韓国料理を食べました。極東料理ですか?必ず食べてみます!」

「地元の女性については、言葉がありません!MTバーにいる時、5人ごとの女性客が美人かどうかという賭けをしたんです。20人まで数えて、これ以上数えるのを諦めました。」