ウラジオストク散策

ルート2番。海に沿って。

街の中心を歩くとき、ウラジオストクの「アルバート通り」は見逃せません。それはアドミラル・フォーキン通りの通称で、ウラジオストク市民だけではなく、観光客もよく訪れる場所です。90年代には安い中国商品が並べられた多数のキオスクや小さな出店があったので、この通りは「商店通り」と呼ばれていました。

海岸(スポーツ湾)まで通じているこの通りは、今では生まれ変わり、独特の雰囲気を持っています。水滴がきらきら飛び跳ねる噴水、ユニークな花壇、座り心地のいいベンチなどが置かれ、通りに沿って居心地のいいカフェやお洒落な店、手ごろな値段のホステルが営業しています。アルバート通りで友達と会ったり、ビジネス・ミーティングをしたり、デートしたりするというような伝統が、既にできてきました。夏にはストリートミュージシャンのライブが時々行われます。歴史の謎や東洋的なエキゾチックさが好きな人は、きっとミリオンカ街の内庭に魅了されるでしょう。

この旧市街には20世紀初頭のチャイナタウンの雰囲気がそのまま残っています。アルバート通りを海のほうに進むと、スポーツ湾の海岸通りに着きます。この場所を数時間ゆっくり散策してもいいでしょう。セントラル・ビーチ、ヨットのマリーナ、海風、対岸のぺスチャヌィ岬の姿などが、すぐ手の届くところにあります。

海に沿った海岸通りに座っているウラジオストクの画家が30分ほどで描いてくれるあなたの肖像画は、素敵なお土産になります。13枚のプレートに虎の足跡が描かれ、この希少な動物が住んでいる国名が書いてある「虎の小径」にはぜひ寄って下さい。沿海地方にはアムール虎が住んでいるので、この小径がある意味も理解できるでしょう。

子供連れの旅行ならば、アトラクション・パークも訪れて下さい。子供用に回転木馬、ゴーカート場が設置され、観覧車からは市中心部や湾の素晴らしい景色を眺めることができます。ウラジオストクを高い場所から眺めると、丘陵が街を素敵に彩っていることを再確認出来ます。海岸通りのすぐそばにあるのは二つの展示ホールを持つ水族館です。水族館では貝、サンゴ、さまざまな魚、海綿のコレクションが展示されています。丸い形をした大ホールの13の水槽には極東地方やピョートル大帝湾に住む淡水魚、熱帯の海の生物が泳いでいます。4つの冷水アクアリウムには日本海やオホーツク海の生き物を見ることができます。水族館の外に出て左側にある広い階段を上ると、ウラジオストク要塞博物館にたどり着きます。この独特な歴史的施設は、極東海軍の歴史に興味を持っている人には欠かせません。

また、この博物館には20世紀初頭に沿海地方の工場で生産された珍しいレンガのコレクションが収められています。爽やかな海風を吸いながら長時間散歩すると、お腹が空きます。水族館の屋根の上には海が見えるテラス・カフェがあります。メニューには当然、海産物の珍味や地元のグルメ料理が揃っています。カフェや海岸に座って夕日を眺めながら、海岸の散歩をここで終えることも出来ます。もしまだ余力が残っていれば、バタレイナヤ通り経由でポグラニチナヤ通りに出ると、姉妹都市公園までたどり着けます。ここには11個の大理石のアーチが置かれており、それぞれにロシア語と英語でウラジオストクの姉妹都市名が書いてあります。ここではWi-fiも無料で使うことができます。

公園の周りにある建物の壁には、世界的に有名なアーティストが自分の作品を描いています。例えば、2013年にはアメリカ人のガブリエル・スペクターがここで惑星に住むすべての人々の絆のシンボルとしてDNA分子を描きました。日本のアーティストのYumaは「水中パーティ」という白黒のグラフィック作品を創りました。ニューヨークのガイヤは人の手で守られている鮮やかな虎の絵を完成させました。もし良質のクラブ・サウンドの音楽を聞きたくなったら、すぐ側にある「ムミー・トローリ」バーに寄って下さい。ちなみに、ここでは国際色豊かな料理が食べられます。

ウラジオストクへようこそ

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